2016年01月04日

私がキングセイコーを買うたった二つの理由



あけましておめでとうございます。
好き勝手書いているブログではありますが
2016年もよろしくお願いします。



今回こういったタイトルが流行っているとのことで
少し煽るようになってしまったが2016年の初ネタに
してみようと思う。


私がキングセイコーを買うたった二つの理由

理由1.キングセイコーが過小評価されているため
ビンテージロレックスオールドオメガオールドインターなど
今現在も現役の有名時計ブランドの古い時計はそれなりの金額で
取引されている。それはアンティーク系の実店舗はもちろん
ヤフオクなどのネットでも同様だ。

しかしセイコーはどうだろうか?
グランドセイコーの美品や1STや44GSなど一部については
それなりの価格が付くが、キングセイコーは2万もあれば
美品をオクで手に入れることができた。
「できた」としたのは、体感でだが今は相場が上がっているからだ。

ご存知の通りキングセイコーの当初の位置づけは
第二精工舎のトップグレード。
途中からGS>KSとグレード分けされてしまったが
キングセイコーの1ST、44、45については
キング専用あるいは、キングとグランドの専用機械が搭載されている。
これらのキングセイコーは外装・機械ともにグランドに引けを取らない
オールドセイコーを代表する時計だと私は評価している。

それがグランドセイコーの半額以下で手に入るうえ
OHする場合、グランドよりキングの方が基本料金が安いのだ。
これはセイコーのメーカーメンテも多くの町の時計屋も同じだろう。
セイコーでは56系ぐらいからメンテ受付可能だ。
56GSだとOLDGSのOH料金(4.5万位だったはず)になるが
56KSなら2.5万程度だったはずだ。
うろ覚えだが大体あっているはず。



理由2.セイコーブランド
この「ブランド」は大きく3つの意味合いに分けられる
@時計メーカーの歴史
セイコーは国内時計メーカーで唯一
スイス勢にも負けない歴史を持ったメーカーなのだ。

天文台のクロノメーターコンクールで驚異的な精度を叩きだし
コンクールの上位独占を成し遂げた。
その後、機械式時計が当たり前の時代にクオーツ腕時計を発表して
スイスの時計産業に再編の嵐を巻き起こした。
今風に言えばセイコーはクオーツの技術イノベーションで
パラダイムシフトを起こしたと言うとこだろう。

2ちゃんによく貼られている
「人類の遺産と言うべき最古級ウォッチメーカーBEST10は以下の通りです。」
的なコピペで何年歴史があるとか
宇宙に行ったクロノグラフを製作したとか
そういったことに負けない強烈な歴史をセイコーは持っているのだ。
こういった部分は他の国内メーカーには無い。

A普通の時計のイメージ
上記と少し反するが、セイコーの一般的なイメージは
普通の3針の時計でそんなに高くない」と言うものが大半だろう。
だから、値段はともかく「いい時計」をしていると周りから
思われなくて済むのだ。
時計を見れば「なんだセイコーか」となるわけで(失礼)
社会で無難にやり過ごすにはとてもいい面を持っている。
私の職場はかっちりしていている上
他人の持ち物に口を出す人間が多いので非常に都合がいい。

ただ、グランドセイコーに関しては別で、時計とか興味ない女性にも
認知度が結構あることが私の周りの調査でわかった。
「セイコーの中でもロレックス並みに高い時計がある」と言うことで
知られている。
現行のGSは独特の研磨でギラギラ輝くので
見た目でグランドセイコーとわかってしまう。
これと認知度の向上が相まって今ではグランドセイコー
「無難」とか「普通」とかを求めるのはなんか違っているのでは
と私は感じている。

翻ってキングセイコーならどうか?
70年代にディスコンになったブランドで認知度も
金銭的な価値も一般の人間にはわからないだろう。
キングがキングとわかるのは同類の時計ヲタ位だ。
私にとっても復刻4S以外のキングは「先輩」になる。
蛇足だが、私が生まれたのはクオーツが安物量産品になった
後なのでバースイヤーウオッチを探すことはないだろう。
下手すれば、時計屋のおにいちゃんおねえちゃんだって
知らないブランドという事だ。
「最高の普通」はキングセイコーにこそふさわしい。

B基本性能は保証されている
信頼のセイコーブランド
精度、耐久性、操作感などが優れているのだ。

精度・・・
クロノメーターを自社検定で名乗っていたら
スイスから物言いがついたので公認機関を通すとともに
より厳しい精度のGS規格をつくってしまった。
クロノメーターを超えるGSKSと同じムーブメント
(44、45、56)が存在するのでキングセイコーの基本性能の
高さは納得いただけるはず。
KS公認クロノもある(45、56、52)
今でも部品の極端な摩耗が無ければ精度を出せる時計が多いはず。

耐久性・・・
半世紀ほどたった今でも実用できるものが多数あるのが
何よりの証明ではないだろうか?

操作感・・・
セイコーのユーザーフレンドリーなところ
・デイデイトの早送りを作り出した
56ロードマチックでりゅうず二段引きの正回転で日付
逆回転で曜日の早送りを搭載した。これは世界初とのこと。
・S14ワンピースケースオープナーを使って実感。
工具も使いやすく工夫がなされている。
・機械+文字板をりゅうずを外すだけでケースから取り出せる。
これはセイコーの時計がウラブタとケースで機械を
サンドイッチして固定しているためだが
例えば、私が持っているオールドオメガのコンステは
いちいち機止めネジを外さないと機械をケースから外せない。
機械をケーシングして、文字板見て「あれっ、文字板上にホコリが!」
なんてときも、セイコーの時計は作業をしやすいのだ。
私は内部の機械はいじれないが
ムーブメント自体にもそういった工夫があるのかもしれない。

現行品と比べてと言うのは、オールドに少々酷な事と
私の設備では数字にし難いので容赦いただきたい。
セイコーなら時計として信頼できるという事が
オールドセイコーにも言えるのである。



補完的な理由として
(代替)部品や情報を得やすいという事もある。
以上、キングセイコーに焦点を当てたが
こういったことはオールドセイコー全般に言えるだろう。

しかしながら
メンテをしてくれる街の時計屋が周りにあるかどうか
防水性は、さすがに現行とは比較にならないこと
そもそも典型的おっさん時計スタイルが好みかどうか
が大きく購入のハードルとして
立ちはだかっていることを付けくわておく。

まとめるが
見た目無難だけど、よい時計が格安で手に入る。
それがキングセイコーだ。

敢えてのキングセイコーrecommend
・45KS 7000OR7001ケース
 ※不動品に注意
・56KS 7000のKSケースORノンデイトOR公認クロノメーター
 ※7000と公認クロノは日付早送りができるか注意
・44KS お好みでどれでも 予算次第ではクロノ
 ※最近高騰中と思われる
・52KS 8000ケースOR公認クロノメーター
 ※52クロノはサイズ感にご注意を
 ※購入の際は自己責任にて


諏訪精工舎様、第二精工舎様
晴らしい時計をありがとうございます。
約半世紀たった今も愛用している者がいる事を
報告させていただきます。



posted by たいぞう at 20:17 | Comment(19) | SEIKO(OLD) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月29日

年末年始はどんな時計?


2015年ももう終わりが間近。
年末年始はどのような時計を身に着けようか。

直感的にロービートだな。
それもノンデイト。
手巻きか自動巻きは問わない。
現行品ではなくて、古い時計の方がいいな。
金色もいいんだけど、どうせなら金無垢がいい。
尾錠でキッチリ腕にホールドしたい。
Dバックルはダメだ。
手持ちで近いのは銀無垢ロイヤルオリエントだろうか。
などと妄想は膨らんでおります。



全く脈絡はないけど今回の時計はこちら

4520-70002028129.jpg
grand seiko 4520-7000
マットブラックダイアル
※文字板に思いっきり光を当てると濃紺のような表情を見せる
スペックをサクッと
10振動のCAL.4520搭載のグランドセイコー
風防素材はガラス
金属枠付きの56クロノで紹介したものと同系のタイプ。
ラグ幅18oでアールも普通。





4520-70002028429.jpg

GS4520-7000
45グランドセイコーの変形ケース。
どこが変形なのかよくわからない。
8000番のGSケースと比べて?




4520-70002028229.jpg

似たようなケース形状がキングセイコーにあって
45KSクロノの円盤8010ケース、45KSの座布団クッション8000ケース。
ただキングの方はデザインの要素が、あえて野暮ったいというか
ダサい方面に振られていると思う(褒め言葉です)。

その点このGS4520-7000はエッジの効いた
カッコいい要素を全面に打ち出していると思う。
GRAND SEIKO 4520-8000に負けないくらい
今見ても完成度の高いケースデザインだと思う。

こういった時計を見るたびに日付表示って
時計のデザインをぶち壊すなーとか思う。




4520-70002028529.jpg

45系は薄型のケースが特徴だけど
その上で、この肉厚な鉄の塊感とシャープなエッジが効いたケースを実現している。
このバランス感覚はホント絶妙。
でも全体で一般的な56系より薄くできている。





4520-70002028329.jpg

ベンチマークでおなじみKING SEIKO 4402-8000にも
負けない鉄のカタマリは重厚感たっぷり。
これデザインした方、とても素晴らしいと思います。




前記事でコメントをいただきました皆様
ありがとうございます。
コメント返しが遅くなりすみません。
posted by たいぞう at 00:55 | Comment(4) | SEIKO(OLD) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月05日

52ks キングセイコースペシャル

52ks SPECIAL 最後のキングセイコー



52ks (1).jpg



亀戸52系CAL.5256搭載のキングセイコーSP(バナックは除外)は
2種類あるようでこのKSSP5256-8000KSSP5256-8010(8010は金色もあり)だ。
キングセイコー5256-8010の方は4556で出てきたキングセイコーの7000系を
受け継いでいる感じがある。
画像ではブレス付が8000、ケースのみの物が8010。
いずれもガラスは反射を抑えるコーティングが施されている。




52ks (4).jpg









52ks (2).jpg






52ks (6).jpg






5256-8000 (2).jpg





5256-8000 (1).jpg





5256-8000 (3).jpg







そして45や52(CAL.5206系・CAL.5245、5246系)の
デイトジャスト機構は壊れやすいとまことしやかに噂されている。
それを克服するかのごとくCAL.5256がリリースされた。
そしてそのCAL.5256が搭載されたキングセイコースペシャル
セイコー旧機械式時代の最後のキングセイコーとなった。
まー真に弱点が無いのはCAL.5256になるのだが
ただ、壊れやすいとか弱点とか言っても
私は手持ちの56系の揺動レバーが壊れたことも
45系のゼンマイ切れも、45系のデイトジャスト機構破損も
いまだに経験していない。
ちゃんとオーバーホールして使用方法を守れば
それほど問題ないんじゃないの?と言うのが今の私の考え。
もちろん今はいいが今後どうなるか?
明日壊れる可能性も否定できないためドナーを抱えている。

当初の私の52系に対する感想は「小さく手落ちがない」だった。
52系はムーブメントから小型・薄型を目指して作られており
それを包むケースもLMスペシャルKSクロノメータースペシャル
KSバナックSPなど、いずれもケース径34oとか小さ目で
ラグ-ラグも40oあるかないか位だった。
全体的にかなりコンパクトに仕上がっているためフィットする方ならいいが
私の腕には少し小さすぎるので避けていた。




52ks (5).jpg
KING SEIKO SPECIAL CAL.5256A 5256-8000



その印象を大きく変えたのがこのKING SEIKO 5256-8000だ。
一見70年代に流行ったケースとブレスが一体のデザインだが
これが大きく、ゴツく、腕に乗せるとずっしりと重量を感じられる。
・・・まるで44KSを思い起こさせるような鉄の塊だ。
5246までとは明らかにコンセプトが違う。
2ND・44の時代や、45の一部にみられた重厚な作りなのだ。
KS1STが始まりなら、これは終わりのキングセイコー
いずれも記念碑的な存在だろう。
キングセイコークロノメータースペシャル
小型薄型で精度追求にデイデイトジャストまで実現して
「技術は文句ないだろう?」と示すことができた。
ただ、第二精工舎のキングセイコー像のようなものがあったなら
こういった重厚でシンプルな物だったのではないのだろうか。
デザインには70年代テイストが入っているものの
シンプルで一見普通だが、ただ重厚でしっかり作られている。


posted by たいぞう at 12:47 | Comment(18) | SEIKO(OLD) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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