2017年12月10日

seiko SKX(7s26-0050)のガラス交換


このタイプは、ガラスパッキンをかまして圧入。
現在最もポピュラーなガラス周りの構造だ。
これから示すガラス交換の方法は
基本的にど素人の自己流のため、正しい方法かはわからない。
真似する際は自己責任ということを理解してもらいたい。
私は、なにがあっても知らないよ。


ちなみにほかのタイプのガラス交換はこちらを参照




ガラス交換の最初に
パッキンをかまして圧入にもいくつかバリエーションがあるため
今回は、セイコー7S26-0050を例に出す。
ちなみにこいつのケース構造はA0となる。
必要なものは
・挿入機とプラスチックのコマ
 ※ちなみにセイコー純正のコマはS-160だ
・セーム皮やラップ
・換えガラスやパッキン
・ばね棒外し、オープナー、こじ開けなど

※ちなみに7S26-0050のガラス
 直径28.0o・厚さ2.0oだ





ガラス交換のイメージは以下の通りだ。
構造はざっくりとこんな感じ

図解1.jpg

図解2.jpg

ガラスを外して取り付ける際はこんな感じ
図解4.jpg

図解3.jpg




セイコーの一部だが時計ケース内部にガラスを押し出す
専用のリングがついていて、リングごとガラスを押し出す
G構造なるケースも存在する。
自身で作業する場合は、やはりまず、構造の確認をされたい。
ちなみに、セイコーは時計のケースバックに構造が刻印してある。
具体的には裏蓋の□で囲まれたA0とかF2とかがそれだが
56系の時代以前にはそれっぽい表記が見当たらないように思う。


では、ガラス交換だ。
まずは、ガラス着脱の準備をしよう。

1.ブレスレットを外そう
弓カンから丸ごと外してもよい。





2.ベゼルを外す
特にこの手のダイバー系のデザインは
ガラスが水平に挿入されているか確認するためにも
ベゼルは外しておく必要がある。
作業中にベゼルが傷つく可能性もあるし。

こいつにはケースの1時と2時の間にクリックパーツがあるため
それ以外の部分にこじ開けを差し込もう。
画像は、ちょうど差し込んではいけない部分に
こじあけを入れている図で悪い例だ。

ガラス2 - コピー.png


ベゼル切り欠きがあって、こじ開けでケース外側から外すものと
 切り欠きがなく、内側から挿入機で押し出す構造がある。 
 切り欠きの有無で大抵見分けがつくと思う。
 基本的にケースに切り欠きがないものは
 無理にこじ開けを突っ込んではいけない。





3.外れた
手前のガラスが人工サファイア製のものだ。

ガラス交換3 - コピー.png





4.ケースのクリックパーツを外す
ばね棒外しで指しているぽっちがそれだ。
私はケースを逆さにして掌の上に軽く叩いて落とす。
なくさないように注意だ。

ガラス交換4 - コピー.png





ガラス交換5 - コピー.png





5.裏蓋を開ける
スクリューバックを「きれいに」開ける際は
しっかりケースを固定する必要がある。
画像は、やっつけで固定していない悪い例だ。

ガラス交換6 - コピー.png





6.裏蓋が開いた
次は、りゅうずを外してムーブメントを取り出す。





7.りゅうずを外す
本機は、ねじ込みりゅうずとなっている。
まずはねじ込みを開放する。りゅうずの赤マル部分。
まだ、りゅうずは引き出す必要はない。
ムーブメントの赤丸部分(おしどり)を軽く押しながら
りゅうずを外側にやさしく引き出す。
引き出せないようなら、おしどりをさらに少しずつ押していく。

ガラス交換8 - コピー.jpg





8.ケースからムーブメントを取り出す
りゅうずが抜けたら取り出せるので
引っ張るなり、掌にたたいて落とすなりで取り出す。
さあ、これでガラスの着脱にとりかかれるぞ。

ガラス交換12 - コピー.png





既存のガラスケースから取り外す。
作業は簡単。

1.ケースの内側からガラスを押し出す
ガラスを押し出すコマはケースの内側からケース等に
干渉しない範囲でガラス径に近いサイズのコマをあてがう。
ガラスに対して釣り合わない小さいコマを使用すると
力が集中してガラスが割れるかも。

ガラス交換10 - コピー.png





2.ケース外側を受けるコマを用意する
この時ガラス保護と割れた時の保険で
ビニールやラップをかましておくとよい。
G構造のセイコーのマニュアルではセーム皮をかませと
書いてあったと思う。
ついでに、挿入機の下には新聞紙などを敷いておくとよい。
万一ガラスが砕けた時に片付けが楽だ。
今回は端折っているが。





3.挿入機で押し出す
ゆっくりとガラスを押し出す
ガラスを割る可能性あり。
ケースの黒い部分がガラスパッキンだ。

ガラス交換11 - コピー.png





ガラス取り付けの作業。

1.ガラス・パッキン・ケース
この並びで挿入する。





2.ケースにパッキンをセット





3.ガラスを挿入
パッキンのついたケースにガラスを載せて
コマをあてがいケースにパッキンごとガラスを押し込む。

ガラス交換13 - コピー.png





ガラスが均等にケースに押し込まれたら成功だ。



4.ケースにムーブメントを戻す・りゅうずをセットする
デイデイトの3時位置がケースのりゅうずが通る溝に合うように
ムーブメントをケースに戻す。
この際に、セーム皮などでガラス内側を拭き
ブロワーでガラス文字板の埃を飛ばしておこう。
ちなみに、りゅうずは優しく押し入れてあげればよい。
挿入時にオシドリを触る必要はない。
カチッと手ごたえがあったら、りゅうずを引き出して
操作ができるか確かめよう。

ガラス交換14 - コピー.png




5.裏蓋を閉めて、ベゼルをはめる
ベゼルはプラコマで挿入するといい。
ベゼル外周のメタルパーツ部分(ベゼルインサートではない部分)
にコマの外周が当たるようにコマを選ぶ。

ガラス交換15 - コピー.png






ポイントは以下の通り
・なるべく純正のパッキンを使用すること
 純正と同じ素材・形状・大きさの物を用意できれば
 それでよいかもしれないが。
・ガラスのサイズを間違えないこと
 だたし、表面上のサイズは一緒でも、微妙な個体差で
 うまく入らなかったりする。
・ゆっくりとガラスを均等に押し込むこと
 パッキンに対して斜めに押し込んだりすると
 パッキンやガラスが破損する。
・ガラス挿入用のプラコマを利用すること
 金属製のコマだとガラスを割るかも。
・無理にガラスを押し込みすぎないこと
 パッキンやガラス破損につながるので注意。


何度か作業をしているけれど
ガラスパッキンの調達が面倒だと感じた。
サイズ選択がシビアだから結局元のを使いまわすか
メーカー純正のパッキンを使用するのが手っ取り早い。
素材にしても硬質のプラや柔らかいシリコンなど
モデルによって異なってくる。
形状もフラット、段付き、L字など様々だ。
メーカー純正が調達できればいいのだが。
あとはガラスが水平に入らないと大変だ。
パッキンが劣化しているとなりやすいのだろうか?



posted by たいぞう at 21:20 | Comment(2) | 修理など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月31日

交換用ガラスを選んでみよう!!

交換用ガラスを選んでみよう!!

選んでみよう!!
とか適当にあおっている?けど
見た目も変わるし、「防水?なにそれ?」とかに
なりかねないから自己責任でやってよね。
という趣旨の猛烈に無責任なブログなのでご理解いただきたい。
一応、私の考え方は示しておく。



ガラスを選ぶポイント形状・サイズ・素材
これさえ押さえれば自分でガラス交換をしたり
純正以外のサファイアガラスに交換したりも楽勝!?


●形状
ガラス風防の形状は、実は重要な要素だ。
まず、形や時計側の構造によっては
そもそも付け換えられないリスクがある。
なぜなら時計の針等と干渉する場合があるからだ。

特にセイコークラウンなどの非防水系統は
文字板ドーム状になっていたり針もそれに合わせて
湾曲させていたりしていて、風防もそれに合わせて
ダブルドーム(断面がアーチ状)していないと取り付けても
針にぶつかったりして時計が動かないのだ。

その上、時計の見た目に大きく影響する。
同じように思うかもしれないがドーム風防を
ボックス風防に換えるだけでも全然違う印象になる。

主な風防ガラスの形状としては以下のようなものか
雑なイラストはガラスの断面のイメージね

glass - コピー.jpg



@フラット
 (文字通り真っ平 汎用なら他の形状より総じて安い)
AとかCフラットで片側面取り
 (外側の面がとられているオールドセイコーに多い)
Bドーム
 (シングルドーム 凸レンズのような)
Dドーム
 (断面がアーチ状 ダブルドームとかデュアルカーブとか)
Eボックス



●サイズ
・・・そしてガラスのサイズ
形状の選択ができればあとはサイズだ。
ここでは円形ガラスのみ。楕円や多角形は論じない。
円は相似するから、厚さ・直径が要素であろう。

厚さは、強度や見た目に影響する。
極端な話、薄型ドレスウオッチに分厚いガラスは不格好。
ダイバーズにペラペラのガラスだと不安すぎる。
いやいや、これは私の主観に過ぎない。
つまり、多少の誤差は個人の許容範囲の問題だ。

直径は、そもそも取り付けられるかどうかに影響する。
ちなみにガラス風防の直径は、私は以下のフローで調査する(セイコーの場合)。
セイコーなら【純正の型番】がわかれば勝利だ。
※ セイコーの風防の型番の最初の3桁は00.0oを示す。

(例)キングセイコー 5626-7000ガラス型番300V04GNS0
  → 直径30.0oのガラスとなる

http://boley.de/referenz 海外サイトだが使える
 型番を入力すると純正の外装品番がわかる
 一部対応していないものもあり

・有名サイトのページ内検索をする
 有名ブログにまとめて掲載されていたりする(感謝)

・グーグル大先生にお願いする
 → 型番 ガラス(風防) 交換 とか 型番 ガラス(風防) 径 o 
 → 型番 ガラス(風防) 直径 o とかで検索してみる。
 → ヤフオクの過去出品の説明書きとか画像キャッシュとか
   そういったものからヒントを得ることもあるので画像検索も利用する
 → 具体的に29.6oとか入力して検索してみる
 → あるいは
   型番 GLASS DIAMETER とかで海外サイトに引っかかるか確認
   海外の(日本の)時計のファンは多い

・ノギスで実測
 基本的に取り外して計るため
 面倒だし、破損リスクがある最後の手段


●素材
形状とサイズを特定できれば
ガラス、人工サファイア、プラ好きにしてください。


ちなみに私事であるがガラス交換において
最も困難と思うことは、ガラスパッキンの調達だ。
メーカー純正が調達できればベスト。
理由はサイズや素材の選択が難しいため。
ガラスを選ぶみたいに簡単にはいかないくせに
取り付けの際にものすごい存在感を示す。
しかも、防水性にも影響ありだ。
いっそ、接着するなり、コーキング打つなり
したほうが手っ取り早い(マジです)。


posted by たいぞう at 23:29 | Comment(0) | 修理など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年10月30日

時計のガラス交換方法まとめ(自分でやってみよう)

時計のガラス交換まとめ

・・・ガラス交換を自分で行う



●最初に
時計のガラス交換は簡単な割には
外装のグレードアップにダイレクトに影響する。
きれいにかっこよく時計の見た目が大きく変化するのだ。
サファイアガラスに交換などもできるため
オールド好きも新品好きも
これが自分でできると楽しみの幅がグーンと広がるだろう。
以下、私の経験をまとめておくので各自うまく利用されたい。

【CAUTION!!】
時計に変更を加える作業のため前提として失敗やケガのリスク
防水など元のスペック通りの性能が期待できなくなるリスク
並びに、のめりこんで散在するなどの諸々のリスクがあるが
すべて読者の自己責任にて運用していただくよう理解してほしい。
何があっても私はいかなる責任も負わない。



さてガラス交換だが基本的には
@プラ風防などの挿入
A接着
Bパッキンかまして圧入
それとその複合パターンだ
ガラス交換自体は道具をそろえて方法を学べば簡単にできる。



●フローは以下の通り
1.ガラス交換したい時計の構造を知ること
2.ガラス・パッキンのサイズ・形状・素材の確認
3.それに合わせた素材・道具の調達
4.交換作業
  A.ブレスレット・ベルトを外す
  B.ベゼルを外す
    (物によっては順番が変わる・または外さなくてもできる)
  C.裏ブタを開ける
    ワンピースケースの場合は風防を外して取り付ける
    そしてそのままB→Aと戻る
  D.りゅうずを抜き取る
  E.ムーブメントをケースから取り出す
  F.既存のガラスを外す
  G.新しいガラスをつける
    あとはEから逆の手順を踏む




●基礎の確認事項
円形のガラス風防であればサイズ(径)さえ合えば
素材が違ってもメーカー純正部品でなくても利用できる。
ケースの構造や針等との干渉は考慮する必要はあるが。

ダブルドーム(ガラスの断面が虹のようになっている)や
ボックスガラスプラ風防はその構造上、フラットガラス
換えると文字板上の針などに干渉してしまう可能性が大。

また、フラットガラスダブルドーム(その逆も)などに換えると
雰囲気が大きく変化するので狙って取り換えるのでなければ
見た目の変化にも注意してほしい。
心配なら元と同じ形状・厚みのガラスを要するのが確実だ。

そのうえで乱暴な言い方かもしれないが、要は押し込むなり
接着するなりしてガラスを固定できれば目的は達成だ。
コンマ以下で若干小さいガラスでも接着すれば
何とかなったりするものだ。
※次に交換するとき大変だったり
 本来の防水性のが期待できない可能性は大いにあるが

これが四角いガラスだとガラス風防交換は途端に難度が上がる。
それは上記に加えて、縦横の長さと四つ角の形状も
考慮しなければならないからだ。
ほぼ純正を利用するしかないだろう。



●ガラス交換 
それではガラス交換の各論だ。
素人作業のため、完ぺきではないことを予め記載しておく。

@プラ風防(テンションリング付き)などの挿入
これは以前の記事 ワンピースケースの開け方を参照してほしい
(キングセイコー 5621-7000の場合)

このタイプはボックス型あるいはドーム型のプラ風防を
それに付属する内側の細い金属リングで風防を外に突っ張って
防水性能を発揮する。
ほとんどのケースで
フラットガラスに交換すると針等に干渉する。
しかもプラ風防の径がコンマ以下で結構バラツキが
有ったりするので、プラ風防の調達には注意が必要だ。
あたりまえだが、ワンピースケースの場合は
ケースにガラスを接着すると取り外しが困難になるので
やめておこう。


※ちなみにワンピースケース以外は
 風防を絞って挿入しないほうがいいようだ
 ワンピースケースオープナーは絞って着脱することが
 付属マニュアルに記載されている
opc.png


※しかし、ほかの構造のマニュアルでは風防は挿入器で押し込め 
 そしてガラスは絞るなと記載されている



A接着(厳密には接着と圧入の複合)





Bパッキンかまして圧入
これが最もポピュラーな方法であろう。

が参考になると思われる。




posted by たいぞう at 00:02 | Comment(7) | 修理など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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