2018年01月07日

手巻きの時計の巻き方

手巻きの時計の巻き方

手巻き時計ゼンマイの巻き上げについて
少し検討をしてみることにする。
ベースの機構が違うし、その中でも機械によって
構造が全然違うから、手巻き付きの自動巻きについては今回は論じない。


手巻きの時計については
ゼンマイりゅうず巻き上げて駆動させる。
古臭いアナログな機構だが、100年放置していても
100年後に巻いて動かすことができるだろう、と思う。
動かすだけの前提にはなってしまうが。

機械式時計ゼンマイは、香箱という部品に格納されている。
香箱には、角穴車という大きな歯車がセットされており
りゅうずからキチ車、丸穴車を経て角穴車を回して
香箱内のゼンマイを巻き上げる。
香箱自体にも歯車がついていて
ゼンマイがほどけていく力を他の歯車に伝える。
ゼンマイはいっぱいまで巻かれると
それ以上巻き上げられなくなる。
無理に巻こうとすればどこかしら破損するだろう。

そして、いっぱいまでゼンマイを巻いた状態が
最も他の機構に力を伝えることができる。
結果テンプの振りは最大となり外部からの力による
歩度への影響が最小、時計の精度が最もよくなる。
ゼンマイは力を出し続けてほどけていき
その力は、ほどけるにつれて弱くなる。
だから、時計の歩度は何もしなくても変化する。
もちろん単にゼンマイの巻き具合だけを考えて
気温や摩擦、オイルの状態や部品の摩耗など
他の条件は考慮していない。





ここで、よく言われる手巻き時計
巻き方についてみてみることにする。

1.毎日同じ時間に巻く
  これはゼンマイがほどけることによる
  歩度の変化を一定の幅に収めようとする目的だろう。
  そういった意味で精度の「安定」に効果があると思われる。
  くどいけど、一定の進み遅れの振れ幅を維持する目的。
  
2.巻き止まるまで巻く
  ゼンマイがいっぱいまで巻かれた時が
  パワーリザーブ精度も最大・最良の状態だ。
  セイコーでもゼンマイはほぼ最大まで巻き上げることを
  推奨しているようにとれる。
  
  〜 以下 セイコーHPより引用・抜粋 〜

  機種によって異なりますが、
  機械式時計のぜんまいを完全に巻き上げるには、
  りゅうずを40〜50回程度回します。
  (りゅうず 1 回転は 360°回転することを意味します。) 
  ぜんまいが完全に巻き上げられている状態だと、
  一般的に約40〜50時間動きます。
  (72時間動くものもあります)

  ぜんまいの巻き方
  止まっている時計をお使いになるときは、
  手巻き式であればりゅうずを40回以上回して十分にぜんまいを巻き上げ
  自動巻き+手巻き式であればりゅうずを20回ぐらい回してぜんまいを
  巻き上げてから腕に携帯してください。
  〜 引用終わり 〜

3.巻くときに少し巻き戻す
  機械によっては、コハゼによる巻いた際の
  逆回転防止機構に少し遊びがあって
  りゅうずが少し反動で巻き戻る場合がある。
  この反動で機械を傷めないようにする目的と思われる。
  反動がないセイコーの4S24のような機械には意味はない。

いずれも一応納得のいく理由があったわけだ。





しかし、疑問が残る。
常にいっぱいまで巻いておけば、毎日同じ時間に巻く意味はない。
(巻く習慣づけという意味はあるかもしれない)
精度においても常にゼンマイの力が最大の方がよい。
こまめに巻き上げ続けてあげれば、歩度は一定に保たれ
最大の力で最良の精度を維持できるはずだ。
自動巻きの時計が常に巻かれ続けることで
それを達成していることも私の疑問の元と符合する。

最大までゼンマイを巻くことでゼンマイが切れやすくなる
といった記述をどこかで見た気がしたが
自動巻きで最大まで巻かれ続けるのが当たり前のため
手巻きでもその点は考慮されてゼンマイが作られている。
実際、ゼンマイの素材は4S系で共通でしょ?
古いのは知らないよ。
だから、最大まで巻かれ続けても問題はないと判断する。

ここで自己流の手巻き時計の巻き方を提案。
「こまめに最大まで巻く」
以上。




posted by たいぞう at 01:16 | Comment(4) | その他時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年12月06日

金無垢を探せ!!

金無垢時計を探せ!!


今回は主にオクの話。
ざっくりとだけど
時計のケースの素材で金無垢と言えば
18金などを利用して作られたケースのことを言う。

キャップゴールド、ゴールドプレーテッド、ゴールドフィルド、SGPなどは
早い話がベースになる金属に金を貼ったりメッキしたものだ。
表面のみ金を利用していることが金無垢との大きな違いだ。
もちろん金の厚みや元となる金属への貼り付け方などが
違うのだが、この項ではメッキと一括りにさせてもらう。


以下、全部自己責任にて運用されたい。

某オークションでは素人臭い出品者が
金無垢と知ってか知らずか、適当に出品している
場合が、いまだによくあるのだ。

特にCAL.5××あたりのオールドオメガ
もちろんすべてのケースがその通りではないし
確証なく落札して、実は違いましたといわれても私は知らないよ。
自己責任でやってもらう前提で、行ってみよう!

オールドオメガメッキ金無垢の違いの見分け方は簡単。
見るべきはケース裏だ。
裏蓋がメッキはステンレスの銀色なのだ。
金無垢は裏蓋までが全部金色なのだ。
スクリューバックの開閉時などにメッキがはがれるのを
嫌ったのだろうか。



金無垢の見分け (2) - コピー.jpg



そして総金色の裏蓋だったなら、刻印を探すのだ。
ラグ足の裏面などにある、少しへこんだ部分だ。
これを見つければかなり高い確率で金無垢と言っていいだろう。
画像では見づらいがこういった刻印が目印だ。



金無垢の見分け (1) - コピー.jpg



もちろん、ラグ足だけではなく目を皿のようにして
全体を探すのだ。

さらに緑青の有無や、ケースの傷の様子から
金無垢かどうかを推測していくのだ。
傷からベースメタルがのぞいていればウオッチから外すのだ。
重さが記載されていればそれも大いに参考になる。

ちなみにオールドセイコークロノスなどの
非防水系金無垢はあまり肉厚とは言えず特に裏蓋
指で押すとペコペコへこむのだ。

いまだに某オクではタイトルや説名に18金・金無垢と入っていない
隠れ金無垢が出品されている可能性がある。
だから金色のオールドオメガは片っ端から裏蓋を見ていくのが良い。

そしてこの「傾向」はオールドインターオールドロンジンにも言える。
その他のスイスオールド時計にも当てはまるかもしれない。
そして業者や一部の時計ヲタはこのことを知っているのだ。
それなりの戦いになるかもしれない。
※なんでこんなことを教えるかって?
 それは私が時計趣味から上がったからだ。グッドラック!!



posted by たいぞう at 23:06 | Comment(16) | その他時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年11月28日

相場より安いからと言って時計を買うことはない



オクなんか見ていると
相場より安いものに手を伸ばしたくなる。
時計あるあるだ。



tudor.png



私は、検索かけて片っ端からウオッチリストに入れて
あとから厳選して、いいと思ったものはとりあえず札を入れる。

もちろん相場買いみたいなことをしたことも数知れず。
でも私は時計屋でも転売屋でもない。
そうして買った時計は大抵使わない。
程度のいいものが相場より安く手に入ったにすぎないからだ。
欲しいから、使いたいから買ったわけではないからだ。

でも、相場より安く手に入れることは
非常に気持ちいいものだ。わかる。





「時計欲しい欲しい病」から抜けるために
大事なことは達観することだ。
簡単だ。以下のフローを繰り返すんだ。

@自己確認作業
購入する前に
「これ本当に欲しいのか」
「本当に必要なのか」
「実際に着けることはあるのか」
「対価に見合ったモノなのか」
と、自問自答を繰り返すのだ。

「それでなければだめなのか」
「今所有しているもので十分ではないか」と。

それで自分コレクションを眺めて
一つ一つの時計を確認していく。
「こんなにもいい時計を持っているではないか」と。

一度は気に入って手に入れた時計だ。
それも売ろうと思えばいつでも売れる中で
所有し続けている訳で、愛着はあるのだろう。
買った時のことを思い出せ。



A欲しい理由を潰す
そろそろオーバーホールの時期だし売って新しいの買おう?
→オーバーホールなんか調子悪くなるまでしなくていいさ。

3〜5年に一度メンテしないとダメ?
→オーバーホール商法だから気にするな。
時計は持っているだけなら維持費は0だ。
壊れなければ使い続けても維持費は0だ。
万一、壊れてからどうしようか考えても遅くはない。

ドレスウオッチ持ってないし・・・?
→今使っている時計のブレス外して革ベルトつけとけ。

クロノグラフにあこがれる?
→メンテ費用が高いカップ麺調理専用機だぞ。
スマホのストップウオッチ機能を頻繁に使うか?
断じていらない。

ダイバーズ欲しいな?
→オーバースペックのでくの坊なんかいらない。
F1マシン買って公道を60Km/hで走るようなもんだ。
セイコー5とか6rの10気圧防水で十分だ。風呂にも入れる。

一生ものが欲しい?
→そういって何個買った?
どんだけ生きるつもりだ?
今持っているものを大事にしないで
一生もつわけないだろう。

今買わないと滅多に市場に出ないし?
→そのうちまた出てくるさ。
よりお手頃になってな。
なぜなら、ネット情報によれば時計はオワコンだからな。



B他用途との天秤・金の可視化
その金、家族のために使うなり、貯めるなりしなよ。
家族の顔を思い浮かべてみろよ。
独身だって?
他にいろいろできるぞ。
べただけど親孝行はどうか?
投資でも、女遊びでも、友達と飲みでもいいんじゃないか?
自己投資で習い事とかは?
使った金額の累計を出してみろよ!びっくりするんじゃないのか?
てか、その金そもそも使っていい金なのか?
まさか借金なんかしてないよな?

さらに、自分の財布の中身を確認する。
そして通帳をみてみろよ。
この時計を購入する資金はあるのかと。
また、時計買っていていいのかと。
※この辺りは当てはまらない方もいるだろう





・・・さあ、最初の問いに戻ろう。
「これ本当に欲しいのか」
「本当に必要なのか」
「実際に着けることはあるか」
「対価に見合ったモノなのか」

終了10分前。
ほーら、現在価格が上がってきたぞ。

「それでなければだめなのか」
「今所有しているもので十分ではないか」

もう放流していいんじゃないのか?
入札しなくていいよ。
早く寝よう。

よくよく考えたほうがいい。
お金は大事だ。本当に。




posted by たいぞう at 22:59 | Comment(2) | その他時計 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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